赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーを利用したい場合、粉ミルク作りに適した水を選ぶことが大切です。
ウォーターサーバーは清潔で安心できる冷水と温水がいつでも利用できるので、水を沸騰させて粉ミルクを溶かして殺菌し、冷水を加えて人肌に冷ますという調乳の手間をだいぶ時短することができます。
赤ちゃんの体にもっとも適しているのは水の硬度の低い軟水か、ピュアウォーターと呼ばれる純水です。
大人の場合はミネラル分が豊富な硬水が健康の維持に役立ちますが、赤ちゃんの体はまだ未熟なために摂取したミネラルの吸収ができません。
体の機能がまだ成熟していない状態では胃腸に負担がかかりやすく、下痢や便秘などお腹の不調に繋がります。
そのため赤ちゃんがいる家庭では、ウォーターサーバーの水は軟水・純水をチョイスするようにしましょう。
どの水が軟水かわからない場合でも、メーカー側で水の硬度を提示している場合がほとんどなので選ぶ際の不安はありません。
水の硬度の決まり方は、1リットル中に溶け込んでいるマグネシウムとカルシウムの量を基準としています。
1リットル中に120g以上含まれていれば硬水、それ以下であれば軟水と判断されます。
赤ちゃんはミネラル分に対応した体ではないので、軟水のほうが良いと言われる理由はここにあります。
具体的には硬度100以下であれば赤ちゃんに飲ませても大丈夫な水なので、軟水というだけではなく、硬度もきちんと確認して選んであげましょう。
心配な場合は、ミネラル分を含まない純水を選択するのがおすすめです。
ウォーターサーバーの冷水・温水がいつでも利用できるメリットは大きく、とくに夜中や深夜の粉ミルク作りで利便性を感じる人が多くなっています。
温水側は80℃~90℃に設定されているため、調乳に適した温度で維持されていることも注目したいポイントです。
手間もかからずに作れることから、男性に粉ミルク作りをお願いしても煩わしくないのも利点です。
ウォーターサーバーは大人の飲料水としてだけではなく、赤ちゃんの調乳にもお勧めです。
と言うより、まだ内臓も弱く繊細な赤ちゃんの体は、大人以上にウォーターサーバーの水を必要としているのです。
勿論完全母乳で育てることができればそれが一番ですが、実際には難しいのが現状でしょう。
2時間おきに授乳するのは大変ですし、人によっては母乳の出が悪いこともありますから、どうしても粉ミルクに頼らざるを得なくなるのですが、その調乳に水道水のような不衛生で塩素の濃い水を使うのはお世辞にも良いとは言えません。
しかしウォーターサーバーの水なら美しい水源地から採取したものや分子レベルで徹底的に不純物を取り除いた水ですから、安全面や衛生面で全く心配ありません。
お湯を沸かした後人肌に冷ますなどといった調乳に面倒な作業も、ウォーターサーバーなら簡単に温度調節ができると言う点も調乳にお勧めな理由です。
ウォーターサーバーには大きく分けて天然水とRO水、また天然水の中にも硬水と軟水と、幾つか種類があります。
調乳の場合、まず硬水より軟水を選びましょう。
硬水とはミネラル分を120mg/L以上含んだ水ということで、マグネシウムやカルシウムが豊富ですがこれらのミネラルが赤ちゃんの腎臓に負担をかけてしまいます。
ミネラル分の少ない軟水なら負担をかけないためお勧めですが、特にミネラルも含めて不純物を徹底的に取り除いたRO水は超軟水で、血液への浸透率も高く体の隅々へ速やかに栄養素を届けてくれます。
RO水にも後から人工的にミネラル分を足しているものがありますが、これらも赤ちゃんが飲むことを想定した配合となっているのでまさに調乳にはぴったりと言えるでしょう。
勿論軟水の天然水でも悪いわけではないので、家族皆が利用するならその中から気に入ったものを選んでも良いでしょう。
まず哺乳瓶を煮沸消毒し、ある程度冷ましてから粉ミルクを入れます。
次にウォーターサーバーのお湯の方を哺乳瓶の3分の2ほど入れて粉を溶かし、最後に冷水を足して温度調節をして完成です。