美味しくて新鮮、安全な水を届けてもらって飲むウォーターサーバーは、それだけに水道水よりもずっと清潔で安心と思っている人は少なくないでしょう。
しかし実はサーバーによっては水道水よりも雑菌が多く不衛生であることが最近の調査で明らかになりました。
これは麻生大学の微生物学教授が調査発表した内容で、使用されているウォーターサーバー140個中何と42個のサーバーから水道水の基準値以上の雑菌が検出されたのだそうです。
健康のためにウォーターサーバーを使用している人からすれば、これはかなりショッキングな事実でしょう。
そもそもウォーターサーバーに使用されている水は、元は新鮮でキレイであるとは言え、開封後時間の経過と共に雑菌が繁殖しやすくなる条件を揃えています。
というのも水道水のように塩素が含まれていませんから、元々殺菌能力を持たないうえ、含まれているミネラル成分を餌に菌が繁殖しやすいのです。
配達されてきた密封された状態であれば殺菌されており他の菌が入り込む余地もないので清潔なのですが、ボトルを開けサーバーに設置する際に菌を含んだ空気が侵入し繁殖していくのです。
加えてウォーターサーバーの内部は素人では手入れができず汚れは溜まっていく一方。
かくしてある種のウォーターサーバーは水道水より雑菌が多いという事態になってしまうのです。
しかし前述の調査で残りの98個のサーバーは水道水より清潔だったことからも分かる通り、正しくウォーターサーバーを選べば清潔で安全な水を楽しむことができます。
例えば雑菌を含む空気が入りこまない作りになっているワンウェイボトルのサーバーや、雑菌をシャットアウトするフィルターが付いているもの、自動的に殺菌してくれるクリーニング機能の付いているものなどがお勧めです。
また定期的なメンテナンスを保証してくれているウォーターサーバー業者を選ぶことも大切でしょう。