残留塩素の危険度
水道水はそのままでは雑菌や微生物などの体に有害なものを含んでいます。
そのためそれを除去し、殺菌や消毒、浄化処理が行われてから水道水として各地に供給される事になります。
水道水にも品質があり、この品質は厚生労働省が水道法という法律を設けて管理しています。
水道水は浄化処理が行われた後にチェックが行われて、その品質を満たしているかどうかの確認が行われますが、水質基準項目というものが設けられています。
検査項目の対象となる物質には51種類あり、その全てが基準値を下回る含有量になっている必要があります。
検査に定められている物質は、どれも体に大きな悪影響のある物質のため、厳しい基準ですがクリアする必要があるのです。
細菌や微生物に始まり、有害な物質として広く知られている大腸菌、カドミウム、ウラン、フッ素などの物質がチェック項目に入っています。
水処理業者にはこれらを全て下回る基準に水質を保つ事が義務付けられています。
また、これら51種類以外でも基準が設けられており、検出されている量はまだ多くないものの、要注意の物質が26種類、今後も情報収集が必要な項目が47種類もあります。
これらも合わせて考慮されて水質がトータルに評価されて、一般的な水道水として供給されているのです。
最近では健康に対する意識が高まっており、水道水の品質について厳しく見られる事も多くなっていますが、日本の水質管理の基準は世界的に見ても現状高いレベルとなっています。